日本企業の勝算 / デービット・アトキンソン [Books]
- 作者: デービッド・アトキンソン
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2020/03/27
- メディア: Kindle版
日本工業大学大学院入試はすでに「不合格」と言う形で今年は終了していますが、先行研究の調査の一環として、デービット・アトキンソンさんの著書を読んでみました。アトキンソンさんは東洋経済オンラインで記事を執筆しており、ワタクシはそこでワトキンソンを知りました。彼は、「日本は経済競争力が高いのにも関わらず生産性が低いのは、中小企業の数、平均規模共に低いからであり、中小企業の規模を大きくすることで国内の生産性は向上する」としています。
しかし、「中小企業は様々の政策で保護されており、それが失業率の改善には効果があっても、企業規模の拡大を阻害している」のだそうです。なんともおっしゃる通りだとは思いますが、中小企業の補助金の申請業務は中小企業診断士の大切な業務なので、これにはなんとも矛盾を感じてしまいます。そこで、企業規模の拡大が効果があるのはその通りであり、ワタクシは中小企業そのものの付加価値を向上させるためのお手伝いをしたい、といった文脈で面接に望んだのですが、結果はご存知の通り玉砕でした（泣）。
それはさておき、オックスフォード大出身、ゴールドマン・サックスのアナリストだったアトキンソンさんは、様々なデータを元に客観的な視点で書かれているので、一読には値する良著だとは思いますが、一方同じような話が何回も繰り返しているようにも読み取れるので、最後まで読み終えるのは少し努力が必要かもしれません（汗）。ちなみにアトキンソンさんは現在小西芸術工藝舎という中小企業を経営されてています（笑）。
コメント 0